中島side
「ったぁ」
最近感じる腰や背中の痛み
最初の頃は筋肉痛かなとか年かなとか思ってたんだけど、そんな痛みじゃなくて
体を動かそうとすれば、痛む
病院へ行くことが最もだと思うけど、今たっくさんお仕事もらってるから
「いってぇな」
なかなか良くならない痛みに怒りを覚えることも、よくあることで
メンバーにも当たってしまうことも
にしても、背中や腰が痛いのは厄介で、俺らは歌って踊るアイドル
その二つがなくなると、軸がずれてしまう
だからこそ、早く病院行ったほうがいいんだろうけど
ちょっぴり怖いという思いも
「どーしよっかな、」
悩んで悩んで悩みまくるのが俺の最近の日課
それで、何にも浮かばないっていうのも付き物で
「はぁ、」
溜息も一日に数えきれないほど
メンバーにも言われるから
「病院、行った方がいいのかな」
ここで、立ち止まってても無駄だから
痛いのとずっと戦って仕事に支障が出るくらいだったら、怖いという思いを捨てて行くしかない
だから、俺は決めた病院行ってやって、心のモヤモヤを無くす
そうとなったら、すぐに行動に移す俺だから、早すぎかもだけど、保険証やらなんやらを持って鍵をポッケに入れた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!