第5話

8,233
2022/03/03 09:34










佐久間side







「 はぁっっはぁっ…ったぃ 。 」



深澤「 ん 、だいじょーぶよ佐久間 。 」



「 おなかっいたいっ 。 」



阿部「 いたいねぇ 。 」







ぎゅうっと絞られるような痛みを放つ俺のお腹は

ぐるぐるとかき乱されてる感覚もあって 。



ごろごろと音が鳴っていてちょっぴり恥ずかしいけど

それよりもお腹が痛いことに必死な俺 。







ス「 サービスエリアありました!! 」



深澤「 まじすか?!

あとどれくらいか分かりますか?? 」



ス「 あと2キロぐらいかと…… 。 」



阿部「 2キロか… 。佐久間 、頑張れそう?? 」



佐久間「 わかんないっっ… 。 」



深澤「 だよなぁ 。 」







もうお腹痛すぎてよく分かんないし 、

我慢するのもほんとにあと少しで無理 。



でもいい年した大人が漏らすわけにわいかないから

頑張らないといけなくて 。







「 んったぁ 。 」







前屈みになり自分の右手でズボンを掴んで

お腹周りのTシャツをぎゅっと掴む 。



阿部ちゃんが背中さすってくれたり、

お腹も同じようにしてくれたりしてくれて

少し安心するけどまた波が襲ってくると

そんなの意味なくて 。







佐久間「 んぅ…… 。泣 」



深澤「 あー泣くな泣くな 。 」







一つ前の席に座ってるふっかが

ハンカチを渡してくれて 、阿部ちゃんが受け取って

拭いてくれる 。







ス「 つきました!! 」







「 着いた 。 」のワードに安心して

緩みそうになるのをぎゅっと締める 。







阿部「 行こっか 。 」







阿部ちゃんに支えられるも 、俺自身は前屈みに

なってお腹抱えてどっからどう見ても

お腹痛い人って感じで 。







阿部「 気にしないでいいからね 。 」







芸能人でもあり 、みんなの前でキラキラする

アイドルでもあるから周りからの視線が痛い 。

そんな俺に気づいたのか優しく声をかけてくれて 。



あぁ優しいなって 。

阿部ちゃんが隣にいてくれて良かったって

思いたくもなるよね 。









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