菊池side
段々と義足の生活に慣れてきた中島
それでも、メンバーは過保護で
医者からは、車椅子を勧められたけど、もう一本足は残ってるし、自分の足で立ちたいって頑なに受け入れなかったから、無理はしないという理由で、義足に
なんだけど、心配なもんは心配で
今も楽屋に向かう途中
マリウス「そこ、段差あるからね!」
中島「はい、ありがと」
佐藤「ドア開けまーす」
松島「椅子持ってきまーす」
などなど、細かいところまで気にかける
トイレの時なんか
中島「トイレ行ってくる」
マリウス「僕ついてく!」
中島「いや、1人で大丈夫だから」
佐藤「ダメだよ!」
松島「危ないからダメ!」
「はぁ」
年下から過保護にされすぎて若干疲れ気味
「俺、行ってくるわ」
年が近いぶん、気を遣わなくてもいいだろうから、トイレは大体俺なんだけど、いっつもあのくだりになるんだよ
「よし、いくぞ」
中島「んー」
「っし、俺ここで待ってっから」
中島「は?外行ってろよ」
自分の足で立てるから、男用のトイレは使えるわけで、俺がぴたりと横について横をガードすれば、いつものように振り払う
だって、心配なんだもん
しょうがねーじゃん?
そういう俺も相当過保護なんだよな
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。