菊池side
車に乗り込めば、ぼーっと中島を見てるマリウス
どーしたのか声かければぼろぼろと泣き出して、詰まりながらも中島の体調が良くないことを教えてくれた
「馬鹿なんかなこいつ」
佐藤「気づかれたくないんじゃないの?」
俺が乗って10分くらいしたら、メンバーも全員集まっていつも通りのガヤガヤした車内かと思ったら空気読んでるらしくしーんとしてる
松島「表情苦しそうだね」
「そーなんだよな、」
ぎゅっと目を瞑って何かに耐えてる中島
見てるこっちが苦しいわ
「まね、行き先病院で」
まね「えっ!」
「開始までまだ時間あるから大丈夫」
まね「ん、わかった」
佐藤「健人くん大丈夫かな」
「わかんねぇけど」
「中島、中島起きろ」
中島「んー」
「おい、中島、今病院に向かってっから」
中島「ん、っ!」
松島「大丈夫?」
中島「吐きそ、」
まり「袋!袋!」
「あった、中島、ここに吐け」
中島「んっはぁっおえっ!げほっおえっ」
「大丈夫か、」
まり「もーすぐ病院着くから窓開けてあげて」
「りょーかい、」
まじ、こいつ大丈夫かよ、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!