山下side
「はぁっはぁっ」
最近、階段を数段登っただけでも息切れをする
最初は歳かなと思ってたくらいだけど、胸の痛みを感じはじめたのもつい最近
でもまぁそんなけだから気にしてなかったんだけど、徐々に顔の浮腫とかが出始めていて
数年前に見たんだよね
心臓病の発作に似てる
というよりか一緒
でも、まだまだ分かんないから
そんなん俺がなるわけない
とか言ってここ数日は病院に行かず俺の心とその理由で向き合ってきた
だけど今日は本当にやばいかもしんない
ここ数日のことを思い出してる間にどんどん胸の痛みが強くなった
「ってぇ」
思わず声も出るほどの痛み
今日、滝沢くんと亀梨と3人での会議
しかも、早めに終わるらしいから終わったら病院行ったほうがいいのかなって
俺の選択肢にはなかったけど、なんか危ない気がして行った方がいいような気がするから
「はよーございます」
滝沢「あーおはよ」
亀梨「はよー」
「あー、遅れちゃいました?」
滝沢「全然大丈夫、まだ余裕」
「あ、よかった」
滝沢「じゃあ少し早いけど、はじめちゃおっか」
滝沢くんの掛け声で、会議がスタートした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。