岩本side
「間に合ったね」
佐久間「コクッ」
トイレに入るや否や便器に腰掛けぐっとお腹を抱え込む佐久間
「俺、外で待ってるわ」
「なんかあったら言って」
佐久間「コクッ」
気にしすぎちゃうとあれだしさ
人がいる前でするのもかわいそう
いくらメンバーでもね
心配なもんは心配だけど、佐久間のメンタルとかも考慮すればこれが正解
「れんらく、」
メンバーには佐久間の状態は伝えてなくて、車の時にはスタッフさんに呼ばれてるからって理由で急いできた
だから、この状況は知らない
「ふっかかな」
同い年ではあるけど、年上のふっかに連絡
「📱もしもし、ふっか?」
深澤「📱はいはい、どしたー?」
「📱佐久間、腹痛いみたいでトイレ行ってる」
深澤「📱え、まじー?大丈夫なの」
「📱ちょっとやばいかもしんない」
「📱胃腸炎とかありえる」
深澤「📱気持ち悪いって?」
「📱そこまではないんだけど、熱あるっぽい」
深澤「📱んー、そっかそっか」
「📱佐久間、気にするだろうから部屋、
別々にする?」
「📱うん、お願いしたい」
深澤「📱じゃあ、トイレに1番近い楽屋空いてる
らしいからそこきて?」
「📱うん、わかった」
状況の読み込みが早い最年長でよかった
佐久間「ひかる、」
「お、大丈夫?」
佐久間「ちょっとやばいかも」
「そっか、ふっかが部屋別々にしてくれた」
佐久間「ありがと、」
「うん、俺じゃないんだけどね笑」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。