第17話

毒殺計画
688
2021/03/29 08:58
大名の姫君が滞在するのも最後な為、
今夜は、かなり手の込んだご馳走メニューが出される。
メイが料理を作るんじゃないの?と、疑問に思っただろう。
流石に、相手は大名の姫君だ。
武将達は納得しても、今の、ギスギスした状態で姫君に見慣れない料理を出せば、何を言われるか分からない。
そのため、あえてメイは信長の提案を断ったのだ。
最初は、信長「何故だ?」と言いたそうだったので……
メイ「…気遣いです…(  ◉ ω ◉)(じろー)」
信長「……分かった。」
信長「他の料理人に作らせる。」
そんな様子に武将達は、またしても、笑うものが居れば必死に堪える者も居たという。
誰がとは、言わないが…
政宗「お前がここに(安土城)居ると、本当に笑いが絶えないな。」
メイ「もぅ〜(๑ò ༥ ó )」
ー〜
メイ「おおー、美味しそう〜(*´⚰︎`*)」
伊勢海老などの海の幸から、山菜の天ぷら、煮付けなどが広間から運ばれて来た。
政宗「それなら良かった」
メイ「?」
政宗「これは俺が作ったんだ。」
メイ「…まじ〜?」
政宗「…ま、?」
メイ「まぁまぁ〜そんな事は、気にしなくていいよー?」
家康「いや、メイが言ったことでしょ?(-ω-;)」
ー〜
皆が食事を食べ始めると…
メイ「美味し〜(*´༥`*)ウマウマ」
政宗「ん?メイ、」
メイ「なぁにー?」
政宗「これは…?」
メイ「準備してきた銀のお箸です〜(•̀ω•́ )✧」
政宗「?…なんでそんn…」
政宗が言い切る前に、メイが他の料理に手を付けようとすると…
銀の箸が黒くなった。
メイ「……やっぱり、」
政宗「ん?どうした。(小声)」
急に真剣な顔に変わったのだ。只事では無いことは分かる。
メイ「…これ、毒が入ってる…」
政宗「…!!」
メイ「…この料理は、誰が作ったの?」
政宗「…俺だ」
メイ「……」
政宗「いや、だけど…俺は、絶対にそんな事は…」
メイ「うん、分かってる。」
メイ「多分、誰かがこっそり毒を加えたんだね…」
政宗「ああ、俺もそうだと思う。」
政宗「とりあいず、信長様に事情を伝えて来る。」
メイ「うん、わかった。あ、あと」
政宗「ん?」
メイ「信長様の小皿にも、銀皿にしてあるから…」
政宗「分かった。信長様の料理にも毒が入ってたか確認してくれば良いんだな?」
メイ「そゆこと^^*」
小声で会話した後、政宗は信長様の席へ向かった。
大名の姫君「あら?」
メイ「!」
大名の姫君「その料理は食べないのですか?」
姫君が指したのは、毒が入っている料理だった。
メイ「今はお腹いっぱいだから…((●゚ν゚)」
大名の姫君「そんな…せっかく政宗様がお作りになったお料理なのよ?」
大名の姫君「1口ぐらいは、食べてみては、いかが?」


ニコニコしながら、大変気分が良さそうな姫君
メイ(…あの、クソアマ…(#・∀・))


※クソアマとは?「クソ女って事です。」
ヒューン =͟͟͞͞ ( ˙꒳​˙)←解説係、撤退します。
メイ(くぅ…ガマン、ガマン、)
メイ(もう…昔の短気だった頃とは、違うしねー?    (⑉・н・⑉))
メイ「ん〜?なんでその料理だけ強制するの?」
大名の姫君「…え?(苦笑)」
メイ「なら、あっちのオカズも食べるから〜」
そう言って…毒の入っていない、他の口につけていない料理を食べた。
メイ「ŧ‹"((。´ω`。))ŧ‹”」
メイ「はい〜、これでおしまい♪」
大名の姫君「…ちっ、(舌打ち)」
メイ(聞こえてるんだけど?舌打ち(*´∇`))
ー〜
政宗「信長様、少しお話が…(小声)」
政宗が信長に耳打ちすると、
信長「…分かった。」
ズバッと、信長は立ち上がると
信長「貴様ら、宴は終わりだ。」
信長の家臣や大名の姫君…また、その女中、従者達も信長の予想外な行動に、どよめく
信長「…お前達(家臣)は、メイの料理以外は全て下げろ。」
大名の姫君・女中・従者「っ、!?」
大名の姫君「なっ、(嘘…まさか、ばれた…いや、そんなはずは…)」
大名の姫君は、メイの様子を軽く伺うと…
メイ「…くすっ、バレないとでも思ったのかなー?((●゚ν゚)」
メイは姫君の耳の近くで軽く囁(ささや)く
その瞬間、大名の姫君達は、サァーと顔色がどんどん悪くなっていく。
大名の姫君「…あ、あぁ…そんな…(真っ青)」
この時、初めて姫君は自分のしでかした事の重さが分かったのだった。
ー〜
広間に信長や武将達、そして…
今回の加害者側である、大名の姫君、女中、従者、達だ。
信長「言いたいことは、分かるな?」
姫君の女中「…さぁ、何のことでしょうか?(真っ青)」
表情を見る限り、もう分かっているはずでありながらも…
信長「しらを切るな。」
メイ「…本当に言わないの?」
メイ「……私の料理に毒を入れましたって、」
信長・政宗以外の武将達「ッ!?」
秀吉「お、おいっ!それはどうゆう事だ!?」
政宗「そのまんまの意味だ。秀吉、」
家康「メイ、大丈夫なの?(心配)」


メイ「うん、食べてないから大丈夫〜」
三成「…ご説明して頂けますか?」
姫君「……っ、(ガタガタ)」


従者も何処まで信長達が事を理解しているか分からないため、なかなか口が開けない。
光秀「これでは、埒(らち)が明きませんね」
メイ「じゃあ、私が説明するねー?」
メイ「まず、姫君さんが…のぶっちに会いに行ってから…なんか様子が怪しくって、」
従者(くっ、そこからか!もはや全部バレているかもしれんな…もし、そうなったら…)
メイ「次の日に、のぶっちに姫君さんと何かあったか事情を聞いたの」
家康あたりは、「あー、そこから、気遣いの授業の話が出てきたのか。」と、改めて察した。
メイ「そこから、イタズラが何回かあって…あ、最初は水を被されて…あと、次の日には脅迫状がね来て……」

家康「は?聞いてないんだけど???」


蘭丸「というか、それイタズラっていう限度じゃ無いよ?嫌がらせじゃ無いの?:( ;˙꒳˙;):」


信長「初耳だ」
メイ「うん、言ってない」
信長「何故だ」
メイ「だって、他の武将達には言うなって…姫君の従者さんが書いた文に書いてあったんだもん」
従者「なっ、!?」
三成「何故そうだと思いに?」
メイ「私の知り合いに、大名(姫君の父)への報告書簡で脅迫状と同じ字をした書簡を取ってきてって、お願いしたの。」
メイ「そしたら、姫君さんの従者の字だったって分かったの」
蘭丸「そのお友達…絶対只者じゃないね。( ´・ω・`)」
光秀「だな。」
※佐助くんは、ちょっとすごい忍者です。
どうも、猿飛佐助です。(▭-▭)✧
秀吉「なんで、手紙を盗んだ事は誰も突っ込まないんだ。( ´・ω・`)」
ー〜
メイ「それで…だんだん酷くなってきてるイタズラだったので、」
メイ「色々自分なりに調べたら…」
メイ「女中さんさ〜、安土城の城下で毒物…裏路地で取引して買ってたでしょ?」


武将達「ッ!?」
女中「っ!(ギクッ)」
秀吉「それは、本当か!?」
三成「後で、その取引について調べなくてはなりませんね。」
秀吉「ああ、」
信長「秀吉、後(のち)に探りを入れろ」
秀吉「はっ!」
それは安土城の治安に関わる問題でもあったので、後にすぐ捜査が行われた。

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